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2008年11月

怪しい雲行き

ノンビリ不動産のワカメから電話がかかってきた。

「敷金のご清算についてご連絡致しました。

家主様から連絡がありまして、敷金から修繕費を差し引いて

9万円を銀行にお振込み致しますとの事でした」

・・・・・・(゚Д゚)ハァ?

たいしたキズも汚れもないあの部屋のどこをどういじったら12万円もかかるのよ?

はっはーん。最初は多目に見積もって言ってるんでしょー。

で、家主側は「これで納得してもらえたらもうけもの。ま、交渉して15万円くらいなら返金

する額の許容範囲かな」なんて思ってるんでしょー。

ん、もう。素人だと思ってふっかけてくるなんてー。(# ̄З ̄)

気を取り直して

私 「あ、そうなんですかー。とりあえず見積書のFAX頂けますか?」

ワカメ 「はーい。すぐ送りますのでヨロシクお願いしまーす」

20分ほどしてFAXが届いた。

修繕費の内訳は

エアコンクリーニング     12,000円

ハウスクリーニング      16,000円

クロスの張替え(キッチン・部屋) 90,000円

(1mあたり1,200円で壁・天井など75m)

浴室内ゴムパッキン交換   2,000円

(1,000円×2箇所)

合計 120,000円 

素人ながら

ゴムパッキンは小額だが、消耗品を請求してくるのはおかしいだろうと思った。

ハウスクリーニングとエアコンクリーニングで28,000円は妥当なのかどうか

わからなかった。

クロスを全面新品にするという請求もおかしいだろうと思った。

キズや汚れのある箇所の部分的な修繕費を請求するものなのではないか?と思った。

ただ、かなりキレイな状態で退去した自信があったので

この金額をどうにかして交渉し、家主側が『(やっぱり値切られたか・・・)しょうがないですね。じゃ3万円でいいです』といった感じで

話はまとまる。

ものだと思っていた。

そしてインターネットで少し調べてみた。

国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を見つけた。

それによると

ハウスクリーニングとエアコンクリーニングは貸主負担だという。

通常使用していて消耗するものは、月々の賃料から修繕するものなので

ゴムパッッキンも貸主負担となる。

クロスは通常、耐久年数が6~7年で、居住年数に応じて負担率は変わる事を知った。

早く言えば7年以上すんだらクロスの張替え費用は殆ど負担しなくて良いのだ。

私は4年と少し住んだから減価償却率を考えて30~40%くらいの負担かな?と思った。

ただ、これがガイドラインという『判断基準』であり、『法律』ではないため

これに反した請求をしたからといって家主側が罰せられるものではない。

裁判になった際、適当な法律がなく裁判官はこれを基準として判断するので

判決が出て初めて有効となる。

もちろん、負ける事だってある。

私が『ガイドラインに書いてあるから払いません』と言っても

家主側が『わかりました』と即答する事もないだろう。

交渉するなら最初は全額返還と大きくでて妥協点を見つけながら

最終的に2・3万円で落ち着けようという戦法に決めた。

ノンビリ不動産のワカメに電話をする。

私 「見積もり書届きました。ありがとうございます。で、この中で私が負担しなければならない項目が見当たらないのですけど・・・」

ワカメ 「え~っと。。。どの項目でしょうか?」

私 「全部です」

ワカメ 「全部!?」

私 「はい。エアコンとハウスクリーニングは私が負担するものではないと思うん

です。

ゴムパッキンなどの消耗品を請求するなんて話になりません。

クロスに関しては全面張替えとなっていますがその理由がわかりません。

汚れや傷があったのなら相応の負担をするつもりでおりますので、修繕箇所や理由を教えて下さい」

ワカメ 「は・・・はい。家主様にそう伝えてまた連絡致します」

私 「よろしくお願いします」

ふぅ。。。これで

『ハウスクリーニングだけでも負担してもらえませんか?』とか

言ってくるだろうからそれだけは負担してあげよう。(* ̄ー ̄*)

と考えていた。

ノンキな私は。

ワカメから電話があった。

ワカメ 『お世話になります。家主様は、入居時にその条件を出していたはずだから全て負担して頂きます との事だったんですが・・・』

(゚Д゚)ハァ? 聞いた事ありませんけど!?

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☆立つ鳥跡を濁さず☆ 

-----1ヶ月後の引越しに向けて-----

引越し先は車で15分足らずの所だったので、暇を見つけてはちょっとずつ荷物を移動し、掃除をし、といった具合に1ヶ月かけてちょこちょこと部屋を掃除していた。

1DKの小さな部屋だが退去日ギリギリに慌てて1人で大掃除する事になっても大変だな~という思いがあったからだ。

10月下旬

大きなものは業者に頼み、ほぼ荷物の移動は済んだ。

退去の際に不動産屋は立会いをしないという事だったので、誰かに見てもらいたかったのと仕上げの大掃除を手伝ってもらう為に友人を呼んだ。

元々、キレイに部屋を使用していたし、ここ1ヶ月間少しずつ掃除をしていたのでそんなに汚れてはいなかった。

しかし、掃除が得意ではない私は

『どうせハウスクリーニング代を敷金から引かれるんだから、多少の汚れはそのままでいいんじゃない?』という考えだった。

コンロまわりがどうしてもキレイにできなくて・・・言い訳だ

しかし、潔癖症の友人が部屋の隅々を雑巾がけし、キッチンまわりなんてピカピカに仕上げてくれた。

やっぱり油汚れは洗剤を使わないとダメかぁーと反省した。

その夜は2人で食事をしながら

「4年以上住んだにしてはキレイだよねー。傷も目立つ汚れもないし、タバコ吸ってないからクロスも真っ白だし、部屋中掃除すませたし、敷金ほとんど返ってくるんじゃない?」と話しながら楽しい時間を過ごした。

敷金は21万円預けてある。

以前、ニュースか何かで

「貸主側の古い悪しき慣習として敷金は返さなくてもよいもの またその為、借主側も敷金は返ってこないものという概念があったが、基本的に敷金は返すものだ」という内容を見かけた事があった。

その時に「へぇーそうなの?」と思ったので少し調べた事があった。

●カレンダーを吊るす為の画鋲の穴は弁償の対象ではない

●電化製品を壁際に置いた際に裏側が黒くすすけてしまったものも弁償の対象ではない

このあたりの項目がとても意外で、特に印象に残っていた。

10月末日

ノンビリ不動産へ鍵の返却に行く。

カツオ(男性社員)が窓口にいたので声をかけた。

『鍵の返却に来ました。』

カツオは鍵を受け取り、鍵番号の照会をし

『はい。番号合いました。これで結構です。ありがとうございました』

『ん?終わり?じゃ、どうも』

これで明け渡し完了☆

なんかあっけないな。こんなものなのか。

「あ!部屋の写真撮るの忘れてた!立会い無いから撮っておこうと思ったのに・・・。まいっか。友達もキレイなの見てるしあれだけキレイにして部屋を出たんだから揉める事もないでしょう。逆に『こんなにキレイに住んでくださってありがとう』って言われるかも」

と、ノンキに構えていた。

この時に感じた小さな不安は後に確実に後悔へと変わる。

それから数日間

敷金がいくらかえってくるかなぁ。

21万円全部は返ってこないだろうけど18万?いや15万くらい?

この時はまだ敷金から何が引かれるべきものか

何を引くべきではないものか詳しくは知らなかった。

『1箇所画鋲で穴を開けたけどあれは大丈夫なんだよね♪

ハウスクリーニングと鍵の交換費用が引かれるんじゃないかな?』

と漠然と思っていた。

じゃ、やっぱり18万くらい返ってくるんじゃない?(≧m≦)

たぶん少なくても15万円は返ってくると思うんだよねー。

だってすごいキレイにして返したもん。

敷金が返ってきたら、あれもしたいしこれもしたいし♪

ワクワクしながら数日が過ぎた。

部屋を明け渡してから10日後・・・

ノンビリ不動産のワカメ(女性社員)から電話がかかってきた。

「敷金のご清算についてご連絡致しました。

家主様から連絡がありまして、敷金から修繕費を差し引いて

9万円を銀行にお振込み致しますとの事でした」

・・・・・・(゚Д゚)ハァ?

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はじまり★ノンビリ不動産とノンキな私

4年と少し住んだマンションを退去する事に。

この時はこれから起こるトラブルなんて1ミリも想像していなかった。

9月某日

10月末の退去に向けて、手続きの為ノンビリ不動産(仮名)へ。

女性社員と男性社員がいた。

声をかけると女性社員が対応してくれた。

<ここでは女性社員を『ワカメ』・のちに登場する男性社員を『カツオ』と表現させて頂きます>

ワカメ 『いらっしゃいませ。お部屋探しですか?』

私 『いえ。部屋の解約にきました』

ワカメ 『それではこの用紙にご記入下さい』

名前、住所、退去日、敷金返還の振込先などを記入する。

ワカメ 『それでは10月31日までに鍵をこちらまでお持ち下さい』

私 『え?立会いは?』

ワカメ 『ありません。鍵を持ってきて頂くだけで結構です』

私は退去の際、立会いをして傷や汚れを指摘され写真なり書類なり作成して

後日見積もりをもらい双方納得のもと、敷金から相殺して

残りが返ってくるものと思っていた。

私 『ん?敷金清算は?全部返ってくるの?』

ワカメ 『いえいえ。鍵を返却された後、業者が入り見積もりをとって清算致します』

私 『ふーん。そうですよね。では来月末までに鍵を返却に来ますね』

そんなものなの?まいっか。その方が楽チンだし・・・と、ノンビリ不動産を後にした。

この時に感じた小さな疑問と不安は後に後悔へと変わる。

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登場人物紹介

私・・・どら

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ノンビリ不動産

女性社員・・・ワカメ

男性社員・・・カツオ

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家主・・・牡蠣田

管理会社・・・タコ山

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